久々のガンプラ。ちょっと前のキットを作ってみる。「Z plus」第一回目。

はい、皆さんいかがお過ごしですか。
都内では真夏日を記録したり雨が降ったり、天気が読みきれず、塗装などしにくい状態になっております。


そんな天気にもめげず、今回から新しいお題です。


ジャーン。前回の予告どおり久々のガンプラバンダイのMG「Zプラス C1型」です。
なぜ「Zプラス」なのかというと、たまたま手元にあったから。例によってちょこっと弄くったまま放り出してあったものです。
 こんな感じで。
これ、個人的に非常に思い入れの深い、フェイバリットと言っても良いMSなので、この際オリジナルカラーリング&ちょっとだけオリジナル設定で完成させてしまおうという趣向でございます。皆様、Zplusでしばらくお付き合いのほどを。



で、いきなり仮組みしたのがこちら。

このZプラス、いわずと知れた『ガンダム・センチネル』(モデル・グラフィックス誌連載、1987年9月〜19907月年)に登場する可変MSです。Zガンダムの量産機としてあさのまさひこ氏、カトキハジメ氏によりデザインされ、センチネルでは主役機Sガンダムの随伴機として活躍しました。MG化にあたってリファインされ、各部のバランスやディティールが色々と異なっています。
三面で見るとこんな感じ。

センチネル連載当時の画稿と比べると足首から下は幅が大きくなっており、頭部もスクェアな印象です。胸の面取りやフトモモ付け根のムーバブル・フレームも異なった形状となりました。

これにサブフライト・ユニットを付けるとこんなになっちゃいます。
 長いよっ!

 変形しても長い。
センチネル連載時より、全体に重量感のある印象になっていますが、これはこれで悪くない。なので気になるところだけ弄繰り回してみようと思っています。


まず気になるのは頭。

実際に昔の設定画と比べてもそんなに大きくないのに、妙に頭でっかちに見える。そしてもうひとつの問題はここ。

頭部のアンテナとセンサーは変形用の可動式のものとMS形態用の固定式のものが付属しているのですが、可動式のアンテナは軟質ポリでパーツ化されているためシャープさに難がある上、塗装ができません。そういう時は同じ形のパーツをプラバンで作ってしまいます。

はい、こんな感じ。途中写真が無いのは昔加工したパーツだから。でも、作り方は簡単です。元のパーツを1mmプラバンに貼り付けて切り出し、ベースを作ったら、ディティールの部分を0.5mmプラバンで作って貼り付け、ヤスリで成型するだけ。やってみると意外とお手軽です。
それを装着するとこんな風になります。

ちゃんと可動もします。実際に仮組みして、干渉せずに変形するか、確かめながらの作業になります。これで色が塗れる。


ついでに、頭の前方部分が小さくなるよう削り込みます。

先つぼまりに見せるため、特に頬部分のパーツは薄く削りこんであります。上の写真と比べると、結構小顔になってます。
バルカンは後ほどHDバルカン 1.8mmを使う予定です。



ウデ部分は、これも前に加工してあったもの。若干ディティールが緩かったので、面出しのときに削り落としておいて、後で0.3mmプラバン等で作り直しました。


続いて気になったのはウイングバインダーの羽の部分。なんか作る順番が「目に付いた順」になってるけど。

分割も良く考えられていて中々良いんですが、パネルラインがちと気に食わない。一部をパテで埋めてガイドテープを使い、スジボリを追加します。ついでに翼端灯の部分も削り取って透明ランナーで作り直します。

上がキットのまま、下がスジボリ追加後。後でもう少し追加するかも。
そして翼端灯の作り方。

透明ランナーを削って翼端灯の形に切り欠いた翼の先端に接着します。瞬着などで付けると曇りが取れなくなることがあるので、接着には普通のプラ用の溶剤系の接着剤を使います。接着剤が完全に乾いたらヤスリで削り、元の翼の形になるよう成型します。エアモデルではよく使う手法です。私の場合、サンディングスティックの320番から始め、1500番まで番手を飛ばさずにかけていきます。写真は1000番位までざっとヤスった状態。




後は加工テストも兼ねて目に付いたところをちょこちょこと。

このあたりのパーツは意外とヒケが多いので念入りにサンディングします。



背中のパーツは面出しと同時に先端部のC面をなくす作業を。意外と目立つ場所です。プラバンを貼り付けておいてヤスリで成型します。



プロペラントタンクなどの円筒形のパーツは意外と合わせ目が消しにくいので、瞬間クリアパテを合わせ目に盛り付け、成型していきます。



このキットの盲点は各フレームパーツの処理。見えないから大丈夫だと思っていても、変形させると意外なところにフレームが露出したりしますので、念入りにチェックしてパーツ処理しておきます。



他にも気になるところはあります。

プロペラントタンクの取り付け部やウイングバインダーの接合部など、意外とあっさりしているのでディティールが欲しいところ。



スネ部分はZplus A1型と共通なため、ど真ん中から分割されています。こりゃぁ中を塗ってから接着するしかなさそうだな、とか、



背部スラスター基部は一体成型のためディティールが緩いので、何とかしなきゃな、とか。2002年2月発売のキットなんで、それなりの手間はかかりそうです。

まあ、課題は色々ですがこれからこれから。




さて、この辺でいつものコーナー

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今週の「遥かなるホワイト・グリント」

と言っても現在面処理と同時にディティールアップの検討中。つまり絵的には先週とあまり変わっていない状態です。それじゃぁあんまり面白くないのでVOBの方を見ていただこうかと思います。

箱絵はグリントと同系統のデザイン。


仮組み状態がこちら。

おお、なんだか宇宙っぽい。

繊細なディティールと大胆なフォルムで、これだけでも十分絵になります。塗装栄えしそうだし、グリントに取り付けるのが楽しみだ。

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さて、では今週はこの辺で。地味な作業が続きますが、来週も火曜日更新。コメントもどしどしお待ちしておりますよ。
それでは次回も、乞御期待!!