改めまして宜しくね。新機軸「轟雷」一回目。

はい、皆さんご機嫌いかがでしょう。
新規独立して始まりました「線香亭無暗のやたら模型制作部」。これまでお届けしてきた情報はもとより、より広く様々な模型情報をお届けしていければと思っています。旧ブログからの読者の皆様も新しい読者の皆様も一層のお引き立てをお願いいたします。また、「ウチの商品を使ってみておくれよ」というメーカーさんも募集しておりますよ。そんなメーカーさんがありましたらプロフィールのメールアドレスよりご一報ください。
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さて、てな訳で心機一転、新ブログ最初のお題はこれです。


コトブキヤ製プラキット、フレームアームズ「三二式一型 轟雷」模型店の店頭で、横目で見ながらも手を出していなかった私。フレームアームズ初体験であります。設定としては、新たなエネルギー鉱石の発見とともに実用化された兵器「フレームアームズ」が活躍するオリジナルストーリー。中々そそる設定です。気になる方はGAなんかで見てみてくださいね。では早速キットを見てみましょう。


キット内容はこんな感じ。パッケージ写真でもわかるようにフレームアーキテクトをベーシックとして成り立つ「フレームアームズ」らしく、骨格部分は組み立て済みになっています。しかもこれが結構よく動く。


これだけで30〜40分は遊べます。遊びすぎると、また綱渡り作例になるのでチャッチャと仮組みしてみましょう。

じゃじゃーん。シンプルな面構成が複数組み合わされて複雑なフォルムを作る、中々良いデザインです。直線主体のフォルムがインナーフレームを連想させてくれます。後はこんな風。

巨大なキャタピラとキャノンからイメージするのは、やっぱり戦車ですなぁ。

フェイスも中々男前。

と、一通り眺め回したところで制作プランを練ります。このキット、さすがコトブキヤオリジナルの機体だけあってプロポーション的には殆んどいじるところがありません。なので、基本工作、各部のお手軽ディティールアップののち、塗装に凝ってみようかと思います。手元にHiQpartsのドット迷彩用マスキングテープがあるので、ドットマトリクス迷彩にしてみようかと。似合いそうでしょ。


それでは早速基本工作から。
まずはエッジを立たせるために各部の面だし。プラキットに限らず、型を使用して作られる製品はエッジの精度に限界があります。また、プラキットならではのパーツのヒケも大なり小なり必ず起こります。それを解消するのがこの作業です。ピシッとエッジの立った美しい完成品を作るには欠かせない作業です。

まずはパーツのヒケチェックもかねて全体を軽くヤスっていきます。使用するのはいつものこれ。曲面にはスポンジヤスリを使うこともあります。

番手は400番くらいで、かるーく面をこすっていきます。問題のなさそうなところはもう面だしをしてしまいます。

さて、ここで問題になってくるのが各部に元からあるディティール。このキットの場合特に腕周りにディティールが集中していて、ヤスリがけしにくい形状になっています。そこで、潔くディティールを削り落とし、後でディティールを作り直します。

左側がヤスリをかけた状態。右がキットのまま。肩なんかも大胆にフラットにしてしまいます。


肩口に付くラッチ状のアームの裏はプラバンでふさぎます。そして細切りプラバン等で再生した状態がこちら。

美容院に行った後程度に男前になったかな。


さて、ついでにお尻のパーツも面だしを。パーツの継ぎ目で、段差の大きいところは240〜320番のサンディングスティックを使います。

まずは320〜400〜600〜800番と磨いてツルンとさせておいて、

細切りプラバン。さて、皆さんもうお気づきですね。

そう、細切りプラバンを作るのにマスメツールを使っています。もう最近手放せなくなってしまった。


さあ、続いては足回り。

やはり特徴的なのは巨大なキャタピラ。このキット、1/100なんですがキャタピラは大きさ的に1/72くらいの印象です。こんなふうに展開してローラーダッシュ状態になります。脚部は特に直線的なデザインなので、きっちりエッジを出しておきたいところです。写真はエッジ出し最中。

そしてエッジ出し完了。

左がエッジ処理をしたもの、右がキットのまま。うーむ写真だとあんまり変わって見えないか。でも塗装すると違いが出るんで、ここは手を抜かないでいきましょう。


そして、今回のディティールアップ最大の山場(だと思われる)キャタピラ部分。

大きい分あっさり感が漂うので、ここは現用兵器を参考にディティールアップしていきたいと思います。まずはサイド部分。

キットのままだとサイドの部分がつるつるです。キャタピラのピースは基本的にサイドから止まっているので、接合部分に0.5mmの穴を開けました。上がキットのまま、下が穴あけ後。ただ、ピンバイスで開けていると意識がなくなりそうだったので、面打ちでアタリをとった後、モーターツールに0.5mmのドリルをつけてバリバリと開けていきました。このときにあんまり回転数を上げるとプラが溶けてドリルに食いつき、歯が折れる原因になったりして危険ですので、最低速でゆっくりと作業しましょう。最低速で作業しても手動より10倍は早いんですから。

さて、問題はこの後だ。普通キャタピラの接地面に止具が来ることってないんだよなぁ。でも、何か欲しい感じはするし、転輪のリベッティングもしたい。なんか、お手軽にディティールアップって言っといて、またはまりそうな気がする。

といういやな予感がしたところで今回はここまで。次回はキャタピラを中心にディティールアップの予定です。皆さん、来週も火曜日更新。レッツ・アクセスでお願いしますよ。

では次回も乞御期待。