滑り込みで完成。何とかできたぞZプラス四回目。


関東地方も入梅し、模型が塗りにくい日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回はギリギリで滑り込みセーフのZプラスの四回目。つい先程まで撮影をしてました。今回のように、何回かに一回、リアルにギリギリがあるんで困ったもんですが、まあ、出来上がったので良しとしよう。
では早速、完成品披露です。


見ておわかりのように、今回はグラデのロ−ジビリティ風とドットマトリクス迷彩の混合仕様。こんな手順で塗装しました。





塗装のイメージが固まったら、前回で終わっていた下地塗装の上にドット迷彩用マスキングテープ Mを貼っていきます。今回は立体に塗ったときのそれぞれの色の流れがポイントになりますから、最初のイメージ固めが特に大切です。



続いて2色目。ガイアノーツニュートラルグレーIII をベースにEx-ホワイト純色シアン純色マゼンタ等を加えながら作った寒色気味のウォームグレーです。



それが乾いたら3色目。2色目で作ったウォームグレーをベースにEx-ホワイトとニュートラルグレーI を加えて作った明るいグレーをイメージに合うようにグラデーションで入れていきます。



なんだかこの状態ではピンと来ない感じですが、組み立てた時に効果が出るように塗っているので、今のところはこれでOKです。この後、塗装が乾いたらデカールを貼り、最後にトップコートすれば完成です。トップコートにはEx-フラットクリアーに少量のフラットベースを加えたものを使いました。


え〜と、フラットでトップコートする時の注意点なんですが、決して一度に厚吹きしないことがあげられます。フラットの塗料は極微小の無反射粒子が入っているので厚吹きすると塗装面が白化する事があります。かなり薄めに溶いた塗料を数回に分けて吹くようにしましょう。私が使っているガイアカラーのフラット系塗料は非常に白化しにくいのですが、若干フラット感が鈍いと感じることがあります。そのためにフラットクリアーに少量のフラットベースを混ぜているんですね。ちなみに、フラットフィニッシュにすると若干色味が明るく見えるので、最初から気持ち暗めの調色にしておくとイメージに近い仕上がりが得られます。


さて、能書きはこの辺で、完成品披露の続き。

センチネルMSらしく俯瞰で撮ってみました。こうやって見ると普通のC1と大して変わらないなぁ。
今回の設定はこんな感じです。
//////////////////////////////////////////////////////

元来、大気圏突入能力を備えたMSZ-006C1であったが、実際に大気圏突入を果たすにはOSの書き換えや機体セッティングの変更等、煩雑な作業が必要とされた。そこでAE社が連邦に引き渡したC1用の余剰パーツを使用し、複雑な手続き無しで大気圏突入を可能にする機体のテストベッドとして制作したのが「ZプラスC1-d」である。機体自体に大幅な変更は認められないが、ジェネレーターや各伝達パーツ類の見直しが行われ、プロトZをベースとしたコンピュータ・システムの大規模な変更と相まって、セッティングの変更無しに大気圏突入が可能であったといわれている。
また、予定されていたスペックを早々にクリアしたため、各種迷彩塗装の実用実験や、ジェネレーターの効率化による腰部ビームキャノンの改良に使用されたと言われており、後の同系統機の開発に大いに貢献したといわれている。
因みに「ZプラスC1-d」という型番はあくまで開発上のペットネームであり、実戦配備されることのなかった当機の正式な型番は存在しない。
//////////////////////////////////////////////////////

てな感じです。このオレ設定に基づいて作ったわけですが……
 やっぱり長い。


細部を見ていきましょう。

上半身は若干スクェアな雰囲気になるように面出ししました。頭部は顔の小型化、頬辺りの小型化をしましたが頭自体はあんまり小さくしてません。その辺りの“バランスの妙”がZプラスの魅力だと思います。バルカンにはHDバルカン 1.8mmを、アウターパーツをガンメタルで塗って使用。センサー類には定番のミラージュデカールを貼りました。



腰部ビームキャノンは設定で考えたとおり「新型」の雰囲気を出すためにカラーリングを変更。銃身はフチの薄さ具合が気に入ってガンバレル1に変更。各部のデカールは殆んどがNCデカール05 1/100から。一部ガンダムデカールZガンダムVer.2.0用を使っています。各部の「AE」ロゴはホワイトデカールから切り出したものです。



ヒザ裏のパイプと取り付け基部は設定で考えた「各部伝達パーツの強化」。ドット迷彩は意外とシックに決まっています。靴底のブルーはウルトラブルーベースにニュートラルグレーI純色シアンに極少量のサンシャインイエローを加えたもの。スラスターの上部に姿勢制御用バーニアとしてデュアルパイプ2mmを仕込みました。デカールはNC05の合せ張りです。



プロペラントタンクは白を基調に間を持たせるためにグレーを配色。迷彩というよりタンクの継ぎ目くらいの感じです。タンクの取付け基部は火薬式のパージシステムと考えて、フラットモールドの2mmを追加してポイントカラーの赤で塗装。レシピはブライトレッドサンシャインイエロー、Ex-ホワイトを少量ずつ。



背部スラスターにはBSバーニア ショート 8mmを使用。形状が違うのもテスト機っぽくて良いかと。アウターはスモークブラックで塗装。インナーはそのままで、センターパーツのみスターブライトゴールドで塗装しました。



背部スタビレーターの迷彩の様子。普通に見るとただの迷彩だけど、スラスターと同じ角度になると色がつながっているという仕掛けです。





さて、続いてはウェイブライダー形態。
これが長くて上手く写真に納まらない。

この写真でわかっていただけるかと思いますが、今回の迷彩はウェイブライダー=WR形態をメインに考えています。MS形態のときは割りと普通のZプラスなんだけど、WRになるとちょっと違うという雰囲気。上手くいってますでしょうか?

なんせ長いんでバック紙の大きさが全然足りない。

機体の後方は結構良いつながりになってますね。

アニメのZガンダムではWRでよくこんなカットがありましたね。


この辺りの密度感が好き。



変形用サブユニットについているディスクレドームはSPプレート5.0mm用、3.0mm用、2.5mm用等でディティールアップ。レンズパーツはHiQPartsさんに無理を言って開発中のものを提供していただきました。いずれ今回使用したものより高品質のものが発売されるそうなので、皆さんご期待を。


キットには脚が付いてますので、しっかり塗装して取り付けてみました。裏側も良いでしょ。


裏っ返しついでにプロペラントのつけはずし。翼側のネオジム磁石は濃い茶色で塗ったんですが、殆んどわからない……。


ビームキャノンの中身はビームサーベルのグリップになります。取り付けたときにポイントカラーの赤が出るように考えました。


さて、この辺でいつものコーナー

                                                                                                                                                                        • -

今週の「遥かなるホワイト・グリント」

のはずなんです

が……

すいません。今回殆んど進んでません。
何せ今月はグリント含めて4種類、合計7キットを完成させるというチャレンジャー月間になってるもんで、手が着けられませんでした。楽しみにしてくださっていた皆さん、ごめんなさい。次週がんばります。

                                                                                                                                                                        • -

さて、今週はこの辺で。来週は何をしようかな、ってことで
次週も火曜日更新。乞御期待!!